手塚治虫ゆかりの地を訪ねて―

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(手塚ファンマガジンvol.189掲載)
第18回 万博記念公園
 
 大阪府吹田市の万博記念公園。広大な緑 がひろがるその公 園は、1970年大阪万国博が開催された場所です。実は私の実家はそのすぐ近く。私の部屋からはエキスポラ ンドの観覧車、そして今はなきエキスポタワーが よく見えておりました。モノレールでひと駅の万博公園にはよくスケッチへ行ったものです。また万博公園内の 大阪府立国際児童文学館には貴重な連載雑誌が 揃っていて、『リボンの騎士』『エンゼルの丘』『どろろ』などの扉絵や未収録ページを読みに通ったこともあ りました。

 ところで大阪万博と手塚治虫先生。実は深〜いかかわりがあります。

 まずは、あまり知られていませんが、大阪万博で手塚先生は、パビリオンのひとつ、サンヨー館のマスコット キャラクター「リス」のデザインを手がけまし た。 こちらがその人形。当時サンヨー館やサンヨーの販売店などでお客さんにプレゼントされたそうです。


▲昨年守口市のサンヨー ミュージアムにて撮影



▲パネル 左上 カ メラマンロボット 左下  じゃんけんロボット 右下 おしゃべりロボット
(2003年エキスポランドで開催された手塚治虫の世界展にて撮影)
 そ れか ら、手塚先生プロデュースの「フジパンロボット館」。テーマは「子供の夢」。その姿は黄色と黒の縞模 様…まるでトラ柄のいもむしのようなパビリオン だったそうですが、そこに展示されていたのがこのロボット達です。
 
このロボット達は昨年の愛・地球博にて展示されたそうですが、私はいまだお目にかかったことがありませ ん。いつかロボット達に会えるといいなあ…。

最後に紹介するのは、『少年マガジン』1970年3月8日号の表紙を飾ったその名も万博怪獣エキスポ ラ。この本を私は展示ケースなどで何度も見ているので すが、現物を手にとったことがなかったのです。そしたらFC会員の友人が貸してくださいました。感謝、 感謝。めくってみると最後にイラストの解説ページ が。この絵の中にはなんと20個のパビリオンが隠されていたのです!(もちろんその中にはフジパンロ ボット館も。)怪獣の中につまっていたのは、手塚先生 の遊び心だったのですね。

【参照】 のり み通信 手塚治虫と大阪万博
 


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